5月に行ったイベントなので、まったくもって時機を逸しているわけですが…せっかくなので。
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千葉大学付属図書館・アカデミックリンクセンターでは、毎週火曜日と金曜日の12時10分から、図書館一階の階段状のプレゼンテーションスペースを使って、「1210あかりんアワー」というイベントを行っています。去る5月13日に、「教員が研究の楽しさを語る 第65回 行政訴訟ってなんだろう-市民・行政・司法の関係を探る」という題目で、30分のプレゼンを行いました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。(立ち見まで出て、びっくりしました。)

内容について

実は、この30分プレゼンは、研究の楽しさを伝えるために、研究のきっかけから博士論文の内容までを概観するという内容になっております。詳しくはスライドを見てください。拙稿についての図解もありますし、行政法初心者にもとっつきやすい内容になるよう、工夫したつもりです。

書画カメラとnu board

途中で2面関係・3面関係についての板書をしたかったんですが、ホワイトボードだと見えないかもしれない…どうしたものかと思っていたところ、妙案を思いつきました。

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書画カメラとnu board の組合わせです。これで、パソコンと書画カメラを切り替えつつ、お客様には画面だけ見てもらうということが可能となっております。

書籍案内

当日はブックガイドも配布しました。あかりんアワーのサイトからダウンロードすることができます。


ブックガイドにはコメントをそえてあります

せっかくなので、amazonのリンクも付けて転載しておきます。

 Book1 プレップ行政法[第2版]著者:高木光 出版社:弘文堂


行政法を初めて学ぶ前(prep)に見取り図を示す本。

「『中学校そばに喫茶店をつくりたい!』という経営者と『生徒に悪影響!』と反対するPTAの板挟みになったら、行政は食品衛生法の許可を出すべきか?」などと、身近な例から行政法の広がりを感じることができる。

 Book2 原発訴訟 著者:海渡雄一 出版社:岩波書店


30年間原発を止めるために戦ってきた弁護士による本。岩波新書という一般向けカテゴリーにありながら、福島第一原発事故後の状況も踏まえた問題点を指摘し、詳細なデータもついている。各判決がもたらした特徴的判示に触れつつ、「司法の失敗」を明らかにしようとする。

 Book3 障害者の介護保障訴訟とは何か!支援を得て当たり前に生きるために
著者:藤岡毅・長岡健太郎 出版社:現代書館


障害者の介護保障訴訟を手がける弁護士による本。障害者を巡る法制度の変化や、訴訟の経緯を詳しく解説している。「好きな時間に水を飲む」「おむつをはかずにトイレに行く」そんな当たり前の暮らしを支える支援がなされないとき、どうするのか。行政訴訟が具体的な人々にどのような苦難と変化をもたらすのかがよくわかる一冊。

Book4 自治体訴訟事件事例ハンドブック 編者:特別区人事・厚生事務組合法務部 出版社:第一法規


自治体職員がどのような場面で行政訴訟に携わるのか?東京都の23区(特別区)で実際の訴訟担当者が、区が原告・被告になった訴訟(行政事件訴訟だけでなく、民事訴訟や住民訴訟も含む)について、事件の内容や裁判所の判断などをコンパクトに紹介した訴訟事例集。行政側の実際の悩みが透けて見える点が興味深い。

この企画は面白いですよ

後期ももう始まっているようです。過去の動画は図書館貸し出しのiPadで見ることができますし、非常に面白い企画です。千葉大(及びお近く)の皆様、ぜひアクセスしてみてください。
1210あかりんアワー|学ぶ|千葉大学アカデミック・リンク・センター
ほかにもいろんな企画があります